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S平くん日記

(不適切な表現があったため、一部訂正が入りました)


某月某日

今日はS平くんと一緒に仕事前の早朝ハッスル(※)に行きました。

S平くんはいつもながらはりきって、お店選びに興じていましたが

ぼくはぼったくりなんかが恐くて、いつものところにしようといいました。

でもS平くんは聞く耳を持たず、ポン引きのおっさんに付いていきます。

ぼくはそんなS平くんにあきれて、優良店を求め、無料相談所に入りました。

ぼくが店員さんと仲良く話をしていると、S平くんが入ってきて、

「さっきのとこ、めっちゃカワイイ娘いたで!あそこにしようや!安いし!」

とぼくをけしかけます。ぼくはポン引きのおっさんが怪しかったので
そのお店について無料相談所のおにいさんに聞いてみました。

案の定、そのお店はタケノコ剥ぎのお店だったようで、ぼくはほれみろという顔
でS平くんを見てやりました。

S平くんはそれでも「いや、でもかわいかってんけどなあ」なんてぐちぐい言っています。

無料相談所を出て、どうしようかと考えた挙げ句、ぼくたちは前に行ったことのあるお店に行くことにしました

S平くんはいつも「ツモ」が悪いです

このあいだも、ものすごく免罪符(※)な女の子が出てきて、めちゃめちゃやる気のない「ハズレ」を引いていました。

でも今日は挽回するぞ!と意気込んでいます。

二人で待合室待っている間(この間が一番ドキドキして楽しい)ぼくは

「今日こそええこがきたらいいね」といいました。本当にそう思いました。

S平くんは「そやな」とだけ言って、タバコを吸いました。

お店の人が「23番の方、どうぞー」と呼びに来ました。

ぼくの番号でした。ぼくは「武勲を上げに、出撃してくるわ」といいました。

S平くんは「生きて帰って来いよ」とだけ言いました。




ぼくはツルっとした顔で、いつもの待ち合わせのコンビニに向かいました。

ぼくが先に入ったので、雑誌でも立ち読みして待っておこうと思っていたら、
もうすでにS平くんはコンビニにいました。

コンビニに入ると、S平くんはしょんぼりした顔でぼくを見ました。

ぼくは満面の笑みでS平くんに「どうやった?」と聞きました。
顔で結果は大体分かっていましたが、いじわるで、聞きました。

S平くんはしょんぼりした顔をもっとしょんぼりさせて言いました。

「あんな、出てきたときはおっかわいいかもって思ったんよ。
でな、シャワー浴びてな、なんやかんやで横になるやん。でな、ティルキー(※)をドンぺり(※)しかけたら」


『痛い痛い痛い!!!痛いわぼけっ!』


って、頭はたきよんねん。「ティルキー(※)は無理って言ったやん」て言われて
「やさしくドンペるから……」って言ってんけど、結局最後までティルキーは触らせてくれへんかった。

ぼくは悲しい顔で聞いていましたが本当は笑いたくてしかたがありませんでした。

ぼくはどう言っていいのかわからなかったので「でも、かわいかったんやろ?」
と聞きました。

S平くんは少し考えて、
「いや、ん〜っと、「久本」を可愛くした感じ」




どんな感じですか?

っちゅうか可愛いんですか?……









その日もぼくとS平くんは夜遅くまでがんばって仕事をしました。



このお話はフィクションです。たぶん……


本文注の※は、スラングになっています。想像してお読み下さい。

あんまり変わってない……?
by gennons | 2004-09-12 00:51 | S平くん日記
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