エッチボール!

気まぐれに一つ書いてみました。
コレを残し、また休むと思います。
ゆっくり、あせらず。



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「これ、いいから握ってみろよ」

化学実験室の片隅で香川が僕に渡したものは、黄色い小さなスポンジのボールだった。
手のひらにスッポリとおさまったボールを僕はフニフニと握ってみたのだけど
何のことはない、ただのボールである。
香川が何を思って授業中にこんなものを僕に握らせたのかは分からないけれど、
ボールを握る僕の顔を覗き込む香川の顔はとても嬉しそうだった。
コイツの考えていることは、いつも訳がわからない。

「で、何?」

僕は香川を小馬鹿にしたような口調で言った。
香川はビックリしたように目を丸くさせて、なんで?と言う。
そのなんで?が僕には理解できなくて、もう一度香川に、だから何?と言った。

「コレ握ると、エッチな気分にならない?」

溜息が出た。
と同時に、こんなスポンジのボールで発情できる香川を少し偉大にも思った。
「ならねぇよ」そう言うと香川は
「おかしいなぁ」なんて言いながら僕からボールを取り戻し、フニフニと揉み始めた。
香川の表情がうっとりとしてきて僕に、ほらっほらっ、と言いながら股間を指さした。
香川の股間が風船を膨らますように少しずつ大きくなって、
制服のズボンに奥行きを出した。

「どういう思考回路してるんだよ」

小馬鹿にしたように僕が言うと香川は

「なんか、握り心地がエッチなんだよなぁ」

なんて言いながらフニフニとボールを握る。
僕は馬鹿馬鹿しくなって、どうかしてるよお前、と呟いて硫酸ナトリウムに重曹を入れた。
ビーカーの中の液体がブクブクと泡立ち始めて、
僕はそっちの方がエロティックなのではないかと思い香川を見たのだけど
香川は飽きもせずフニフニとボールを握るばかりで授業を全く聞いていなかった。
しつこくボールをフニフニする香川が気にならない訳ではない。
僕はもう一度香川に向き直り「どこがそんなにエッチなんだよ」と聞いた。
香川はうっとりとした表情で「え?何か言った?」ととぼける始末。
僕は「何でもねぇよ」と言うと机に向き直り、ビーカーを眺めた。
ぶくぶくと泡立つビーカーの中の液体を見ながら、
僕は机の下で香川のやっているように右手をフニフニ動かしてみた。
少しエッチな気分になったような気がしたのだけど、
それはここが化学実験室だからなのだと気付く。
コイツの考えていることは、いつも訳がわからない。
僕は香川の乱れきった表情を一瞥して硫酸にまた少し、重曹を加えた。
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by gennons | 2005-04-21 22:25 | 妄想
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