せめぎあい。愛。

前回の更新から一ヶ月以上もほったらかしていました。
何よ。謝らないわよ。

年金を取りに行っていたせいで、ゴーイングメリー号には乗っていません。
その後の飲みには参加したのですがあまり記憶がないですね。
記事にすべきことは忘れてしまう都合の良い脳味噌を持っています。
さて。




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「得やとか損やとか、そんなんは隣の芝がなんとかっちゅうのと一緒や」

センさんはそう言うと昨日裏ルートで仕入れてきたという“ややこしい漢字の書いた焼酎”の蓋をキリリと開けた。
赤ん坊が女湯で堂々としていられたり、見ず知らずの女性に抱きついたり
できることを羨んでこぼした僕の心無い一言は、温厚な彼の地雷を軽くつま先あたりで踏んでしまっていたようだ。
センさんはまだ点けたばかりのタバコを、灰皿で捻り消した。

「これかてそうや。赤ちゃんがタバコなんか吸うてたらえらいこっちゃろ?
飯くうた後の一服もでけへん。またっく不自由なもんやで。赤ちゃんゆうのは」

「でも僕、やっぱりセンさんが羨ましいです……
好きな子に抱きついて、可愛いって言われて、どこ触っても怒られないし、
やっぱりそんなセンさんを僕は……」

いつの間にか高ぶった感情が言葉を詰まらせた。
気の抜けたようなセンさんの態度に、僕は多からず憤っているのかもしれない。
センさんは、誰にでもそうするように昨日、あのミッチャンに抱きつき、オッパイを触り尽くしていたからだ
僕の気持ちを知っていながらそれを軽くやってしまうセンさんが羨ましくもあり、憎くもあった。

「結局、セックスまではいかれへんねや」

焼酎をグイと飲み干したセンさんが、吐息と共にそう呟いた。
彼の目はどこか遠く、僕の知らない寂しい風景を思い描いているような悲しい顔をしていた。
センさんにとっての過去なんて、母胎の中以外に考えられないのだけど
僕のノウミソはそれすら思い出すことができない。
おっぱいの感触や谷間の空気、ミッチャンの髪の柔らかさ、皮膚の感触。
僕はセンさんの知るものを何一つ持っていない。

「セックスなんて、僕だってできない」

力無く言った僕を、センさんは充血した目で睨んで焼酎を飲むと、
力一杯グラスでテーブルを叩いた。
僅かに残っていた焼酎が床にこぼれたのだが、僕は驚きのあまりそれにも気が付かなかった。

「お前にはまだ可能性があるやないか。絶対でけへんなんてことはないやないか!」

センさんは、、目に涙を溜めていた。
大きな声で凄まれたことと、センさんの涙という2つの要素が
僕の中にある何かを揺さぶったためか、僕の目からはぽろぽろと涙が溢れだしてきた。

「ちょっと、おおきい声出してもうたな……」

センさんは聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟いた。
つぶらで大きく輝いた瞳があまりにも綺麗で、赤くなった顔によく栄えている。
こんな顔でおっぱいを揉んでも、揉まれた方はありがたいとさえ思うような可愛さだ。
僕にもセンさんくらいの時代があったのだろうか。
センさんも、僕のように成長してゆくのだろうか。

結局センさんが悲しむことと、僕が寂しいと思うものの種類は同じであると思う。
ここでどっちが有利とか、早いとか遅いとかいう争いからは何も産まれない。
僕もセンさんもそれを知っているのだ。
僕らはただ、星空を見上げながらベランダで、こうして話をしていたいだけなのだ。
だから女なんて、みっちゃんなんて、本当は、本当はッ……

「これ、お前にやる」

センさんは細長い紙袋を差し出した。
紙袋の中には綺麗な布に包まれた細長く固いもの。
僕は慎重にその布を剥ぎ取る。

「そうや。女の服を脱がすみたいにそぉっとや。優しく、それでいて強引に」

リボンをはずし、布を脱がすとタオルが出てくる。

「そのタオルはソレにとったらパンティみたいなもんや。
布の感じを指先で味わいながら、中身を確かめてみぃ」

タオルをころころと転がすと、ソレの厚みが少しずつ薄くなり、
やがて本体を露わにした。

木彫りのちんこだった。

ちんこというにはとてもとても立派で、僕の鉛筆なんかとてもかなわない。
まさかと思い、センさんの股間を見たのだけど、センさんはゆっくりと首を振る

「わしにこんなもんついてたら、パンパース入れへんやろ」

「これはご神体や。わしら童貞が崇め祭るべき神や。
これをお前に預ける。わしのより先に、男になってくれ」

焼酎のグラスが月夜に照らされて、中の液体が夜の海原を思わせた。
黒く、ゆっくりと揺れる水面。
その奥に蠢くいくつもの欲望。
僕はそのうねりの中に飛び込もうとしているのかもしれない。

「見事童貞を捨てた暁には、今のお前みたいに燻ってる少年少女に手渡すといい
わしが持つには、少々早かったのかもしれんなぁ」

センさんはそういうと、何かを思い出すかのように夜空を眺め、グラスの焼酎を飲み干した。









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撮影/東京・神保町




********* ご神体リレー ***********
ご神体を入手した人は、テケトーではなく、掲載にあたり十分に配慮した
写真を撮り、写真と撮影場所を入れたご神体記事を掲載してください。
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イラストでも可としますが、ちゃんと入手するように。
写真掲載にあたっては、自己責任にてお願いします!!

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【思いつき】 後悔 先に立たず
http://nomi.exblog.jp
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【リレー走者】
0)ぽふさん(関東)
1)nandeさん(関東)
2)sivaxxxxさん(大阪)
3)和サイケデリコさん(大阪)
4)やまねこさん(関西)
5)colortailさん(広島)
6)しすこさん(大阪)
7)himeko171さん(兵庫)
8)うっちぃさん(大阪)
9)moko2.さん(九州:横浜にて撮影)
10)バント(東京)
11)雛さん?icedayさん?(東京)

12)足草(マラダイスTOKYO)





追記
リンク付けました。
あと、この記事をあげるのが早すぎたようです。
雛さん(アイスさん)の記事にTBが正しかったようです。
なんて陰毛。
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by gennons | 2005-08-30 12:11 | トラバ
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