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ロボ

性感ヘルスに行ったら、アラレちゃんが出てきた。
ヘルス嬢だというのに
アラレちゃんは部屋の中でも見慣れたキャップを被ったままだ。
いつものオーバーオールにあの黒縁眼鏡、手袋までしている。
普通はもっと色気のある服か、バスタオルで出てくるだろう。
僕は店員教育を疑った。失礼なヤツだ。
だいたいこんな幼児体形の女を働かせていたら店側もやばいんじゃないのか?
僕はふつふつと沸き上がる怒りを押し殺していた。

「んちゃ」

唐突にアラレちゃんが右手を上げた。
んちゃじゃねえよ。と思ったが、
まあ彼女なりの挨拶なのだと思って自分を納得させた。
もしかしたら凄いテクニシャンなのかもしれない。
僕はアラレちゃんと手をつないで個室へと向かった。
個室にはいるとアラレちゃんは速やかに僕の服を脱がせてくれた。
慣れた手つきだ。
僕も負けじとアラレちゃんのオーバーオールを脱がそうと手をかける

「じぶんでぬぐからいいのだ」

こんな喋り方だっけ……?
アラレちゃんはするすると服を脱いでいく
いつものカボチャパンツが露わになった
無論、色気など皆無である
さっさと済まして早くここを出たいと思った。
というかそれ以前にアラレちゃんが「プレイ」できるのかどうか
不安でならない。

「あの、ちゃんとできるんですか……?」

僕は恐る恐る尋ねた
アラレちゃんは僕の質問の意味が分からなかったのか
口を縦に丸く開け、ほよよ〜。と言った。

「いや、ちゃんとプレイできるの?」

僕は少しいらいらして言った。
アラレちゃんは、ほよっ?っと言って首をかしげる

「ぷれいってつおい?」

長い溜息が出た。
質問の意味をまるで理解していない
というか会話にすらなっていないのである。
ちょっと頭がイっている娘なのだと思ったのでもう僕は諦めた。
彼女のいつもやる通りに任せるしかない

「まあいいや。気にしないで」

とだけ吐き捨て、僕は簡易ベッドで大の字になった
アラレちゃんは分かったような分かっていないような表情で、
小さな籠からローションを取り出した。否、それはローションではないようだ
ローションの入れ物にしてはあまりにも先が細い
どこかで見たことのある形……哺乳瓶である。
そしてその側面にはアルファベットの「A」
間違いない。あれはロボビタンAである。
アラレちゃんはロボビタンAをグビグビと飲み始めた
客の目の前で食事をとる風俗嬢。この間にもプレイ時間は刻々と減っているのである
最悪なのに当たった。さすがに僕も頭に血が上る

「客の前で食事はないんじゃないの?」

アラレちゃんの動きがピタっとやんだ。
そしてゆっくりと口を開けると、そこには口腔内に溢れんばかりのローションがたまっている
僕は驚いた。アラレちゃんはその哺乳瓶から食事を飲んでいるのではなく
ローションを口に含んでいたのである
僕は恥ずかしくなって下を向き、ああ、そういうことねと呟いた。
そんな僕の発言は一切気にせず、
アラレちゃんはニッコリと笑うと、僕を押し倒した。
そして口からローションを少しずつ出し
僕の全身をテカテカのヌルヌルにしてしまった。
新しい快感。こいつ、デキル……
そう感じた刹那、アラレちゃんの口は大きく開かれ
僕のちんちんはその中に吸い込まれていった





帰り際、僕はアラレちゃんにチップを渡した。

「ばいちゃ」

という彼女の挨拶を、僕は背中で受け止めた。
女は色気だけじゃない。
ギャップなんだ。
僕は新たなジャンルに足を踏み入れてしまったのかもしれない。
チップはその教訓を教えてくれた僕からの受講料なのだ
僕はタバコに火を点け

「風俗の可能性に乾杯だ」

と笑い、空に煙を吐いた
by gennons | 2004-10-04 21:24 | 妄想
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